自在定規は前いたデザイン会社では通称「へび」と呼んでいました。中に鉛の棒が入っていて、外側がやわらかいプラスチックで覆われており、その名の通り自在に曲げられます。ただし、おおまかな曲線ならいいのですが、入りくんだ曲線を引くのには向きません。 無理にギュッと曲げて小さいRを作ろうとしても反動で戻ってきてしまい、形を固定できません。 定規の外側を覆っているやわらかなプラスチックに摩擦力があって紙の上ですべらないようにできています。しかし、この摩擦力のためにペンまでも滑りにくく、私にとって、あまり使いやすい道具ではありませんでした。